2026年5月求人市場動向

ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします!
ゴールデンウィークを境に転職市場が再び動き出す
厚生労働省が発表した『一般職業紹介状況(令和8年2月分)について』によると、令和8年2月の有効求人倍率は 1.19倍であり、前月に比べて0.01ポイント上昇しました。また、新規求人倍率は2.10倍であり、前月に比べて0.01ポイント低下しました。
引用:厚生労働省『一般職業紹介状況(令和8年2月分)について』
例年5月は、ゴールデンウィークを境に転職市場が再び活発化する時期です。4月に一時的に鈍化していた企業・求職者双方の活動が徐々に回復し、選考や応募の動きが再加速するでしょう。一方で、年度初期の組織運営が本格化する企業も多く、4月に続きリソースに制約を抱えるケースは少なくありません。
採用活動では、社内体制や人員リソースを踏まえた優先順位づけが求められるでしょう。
また、求職者も4月の環境変化を経て転職意欲が再燃する一方、新たな環境への適応や今後の見通しを見極めるため、「すぐに転職するか」「しばらく様子を見るか」の判断を慎重に行う傾向が見られます。市場全体は回復基調にあるものの、意思決定には一定の時間を要する場合もあるでしょう。
<企業の動き>
採用市場の活性化の動きを受け、母集団形成が加速
5月の企業動向は、4月の落ち着きを経て再び活性化する様子が見られるでしょう。
特に、以下のような取り組みを始める企業が増えると考えられます。
- ゴールデンウィーク明けからの求人掲載の再開
- ダイレクトリクルーティングの強化
- 夏に向けた採用計画の再設計
4月に採用活動を一時的に抑制していた企業も5月には改めて母集団形成に着手します。特に、3月までに採用が充足しなかったポジションや年度初めの人員配置を踏まえて新たに発生した採用ニーズに対応する動きが表れます。
一方で、応募数が急増するわけではないため、ダイレクトリクルーティングの活用強化など、能動的な動きが重要となります。また、選考プロセスの見直しや面接官トレーニングなど、採用の質を高める取り組みに着手することも有効です。
他社の採用活動が本格化していないこの時期は、競争環境が比較的落ち着いています。
そのため、スピード感ある対応ができる企業にとっては、優位に採用を進められるでしょう。
<求職者の動き>
環境変化を要因とした転職意欲の再燃
求職者側では、4月の環境変化を経て、転職への意識が再び高まるタイミングです。
特に、新環境でのリアリティ・ショックや異動先での不満など、現状の改善を目的とした転職動機が増加する傾向があります。一方で、5月時点ではまだ情報収集段階の求職者も多く、応募に至るまでには一定の期間を要するでしょう。
また、1月〜3月の転職活動で希望通りの結果を得られなかった層も再度市場に戻ってくるため、一定の経験・スキルを持つ人材の母集団が形成されやすい時期でもあります。
企業は、こうした求職者に対し、単なる条件提示だけでなく、「なぜこのポジションなのか」「どのような成長機会があるのか」を具体的に提示し、応募意欲を引き出すことが大切です。
■まとめ
5月は、市場が再び動き出すタイミングです。
採用を成功させるためには、他社に先んじたアクションと求職者の心理に寄り添った訴求が不可欠です。早期に動き出した企業ほど優秀層と接点を持ちやすくなるため、スピード感を意識しながら採用活動に取り組みましょう。
コラムを書いたライター紹介

ウマい人事編集部






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