2024年3月求人市場動向


ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします!

企業・求職者ともに上旬の活性的な活動から一転、下旬の活動は落ち着く傾向に

厚生労働省が令和6年1月30日に発表した『一般職業紹介状況(令和5年12月分及び令和5年分)』によると、令和5年12月の有効求人倍率は1.27倍であり、前月に比べて0.01ポイント低下しました。また新規求人倍率は2.26倍となり、前月と同じ数値でした。

例年3月上旬は、新年度入社を目標とした求職者の駆け込み応募が増える時期です。また採用に追い込みをかける企業も多く、活性的な市場状況は中旬まで続くでしょう。
しかし下旬になると、企業・求職者ともに活動が落ち着き始めます。

3月も引き続き中途採用に取り組む企業は採用活動が間延びしないよう、次年度の採用活動と区切りをつけたスケジュールや活動を意識しましょう。

引用:株式会社マイナビ『2023年3月度 正社員の求人件数・応募数推移レポート』

<企業の動き>

入社受け入れ準備を進める企業や新卒採用に注力する企業が増え、採用活動は落ち着き始める

多くの企業が年度末を迎える3月は、「採用予算を使い切りたい」「新年度に向けて採用人数を充足させたい」と考える企業の採用活動がより盛んになる時期です。
特に3月上旬は、求職者に向けた年度内最後のアプローチタイミングとなります。この時期は、採用予定人数を達成できていない企業が残った予算を使いスカウトツールや求人掲載オプションなどを活用し始めるため、やや採用競争が激化するでしょう。

しかし3月の追い込み採用に注力する企業も3月下旬になると、新しいメンバーの受け入れ準備に追われるようになります。また新卒採用に取り組む企業は、3月・4月になると新卒採用に注力し始めるため、中途採用に向けた活動は鈍化する傾向が見られます。

そのため、3月下旬の中途採用市場は、全体的に落ち着いた状態になるでしょう。

<求職者の動き>

求職者の活動鈍化を見据え、次年度に向けた採用計画の策定を始めましょう

株式会社マイナビが公表している『2023年3月度 正社員の求人件数・応募数推移レポート』によると、昨年3月の求人件数は、同年2月から1.7ポイント増加しているものの、応募数は同年2月から2.7ポイント減少しています。

引用:株式会社マイナビ『2023年3月度 正社員の求人件数・応募数推移レポート』

2月に続いて3月も採用活動に取り組む企業が多く見られるものの、求職者の活動は一段落している様子が伺えます。
企業は、求職者の活動が鈍化するこのタイミングで次年度に向けた採用計画の策定や採用スケジュールの立案などを進めていきましょう。

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