【2025年新卒採用】              戦略とスケジューリングのポイント


新卒採用は優秀な人材を獲得しやすく、社内の雰囲気も活性化するなど、さまざまなメリットがあります。
2025年新卒採用を予定しているのであれば、動き出しは2023年2~3月頃が目安。インターンシップや選考、研修などは、人員の確保が必要になるため、他部署とも連携をとりつつスケジュールを立てることが大切です。
このコラムでは、新卒採用に向けたスケジュール立てのポイントをお伝えします。

時代の変化にあわせて、新卒採用の流れも変化

政府は、学生が学業に専念できるようにと、「大学生の就職活動について、面接を6月に解禁する現行ルールの維持」という方針を出し、政府主導で就職活動のスケジュールを決めています。当初は日本経済団体連合会(通称:経団連)という団体が就職活動の決まりを定めていたものの、2021年3月以降に卒業・終了予定の学生の就職活動からは政府の主導に切り替わりました。企業は必ずこのルール通りに動くというわけではなく、昨今の流れを踏まえて他社の動きを見ながら選考を進める企業がほとんどです。

また、コロナ禍を経て、オンラインでの選考にシフトするなど、新卒採用の流れにも変化が訪れています。さらに学生にとっては、実際に業務に携わり、社内の雰囲気なども体験できるインターンシップも注目されています。学生の就活準備中に複数回インターンシップを実施する企業も多く、一番早いスケジュールである8月からスタートします。そこから逆算すると、2~3月には採用スケジュールや採用戦略を練っておかなくてはいけません。

新卒採用の担当者からは、「こんなに早く採用に向けて準備を進めないといけないとは知らなった」という声も聞こえてきます。下記のポイントに留意しながら、採用計画を進めていきましょう。

2025年新卒採用を考えるなら、今から戦略立てを

自社で活躍できそうな優秀な人材を確保するために大切なのは、スケジュールと戦略立て。以下に、今の時期から考えておきたい項目を挙げます。

▼募集職種や採用人数、採用ターゲットなどを具体的に設定

選考過程での判断基準を明確にするためにも、採用したい人物像を具体的に設定しておくことが大切です。「どのような部署に、どんなスキルの人材を求めているのか」といったことはもちろん、人柄や素質についても想定しておくことが重要。「協調性があって、チームワークに貢献できる人物」を求めているのか、「独自の発想と、自分軸を持っている人物」を求めているのかなど、具体的な人物像をイメージしておきましょう。

▼情報公開の方法、インターンシップの募集は、他社の動向も参考に

スケジュールを立てる際は、採用市場での競合他社の動向も確認しておきましょう。他社は、採用情報の公開をいつごろ始めているか、選考日が被らないか、情報公開の方法なども参考にします。公務員試験の合否発表の日程を確認しておくと、公務員試験に落ちてしまった学生に向けた採用活動を効果的に行うことができます。採用したい学生の動向をリサーチした上で、採用スケジュールを組んでいきましょう。

▼インターンシップの企画

学生にとって、社会人1年生としてどの企業に入社するかは、とても重要な選択です。近年はインターンシップを実施する企業も増え、学生にとっても「将来を見据え、自分の資質や、仕事のやりがいを知る機会」として注目されています。

多くの企業は、学生の長期休暇に合わせた8月と2月にインターンシップを実施しています。インターンシップは、就業体験の内容だけでなく、体験を通じてのアウトプットや、その後のフィードバックまで、一連のプログラムをきちんと設計しておくことが大切です。

▼DMや動画など、アプローチ方法を検討

求める人材に対して、有効にアプローチできる方法を検討します。どの求人サイトを利用するか、自社サイトやパンフレット、DMなど。また昨今の学生には、動画も有効なアプローチ方法です。さまざまなツールを駆使して、自社の魅力をアピールしましょう。

採用活動が進む中で、応募状況が思わしくない場合は、訴求方法や内容を再度検討することも大切です。

▼説明会や面接のスケジューリング

説明会や面接は、開催規模によっては、利便性を考慮した会場を用意する必要もあるでしょう。自社で説明会を行う予定がない場合は、就活サイトなどが主催する合同企業説明会に参加するのもおすすめです。ただ、参加費用が高額になるものもあるので、予算の確保も考えておきましょう。

説明会や面接のスケジュールは、学生が学業に支障をきたさないような配慮も必要です。大学の行事日程も参考にすると良いでしょう。

▼内定辞退を防ぐためのフォロー

優秀な学生は、複数社から内定が出ることも多々あります。企業にとっては、長い採用活動の末に優秀な人材に出会うことができ、内定を出したからといって、安心はできないのです。そこで、内定辞退を防ぐためのフォロー体制を整えておくことも大切です。懇談会や入社前研修、社員との交流会を設けるなど、きめ細やかな対応が必要です。

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ウマい人事編集部

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