2025年2月求人市場動向


ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします!

求職者1人ひとりに対する細やかな対応に注力を

厚生労働省が令和6年12月末に発表した『一般職業紹介状況(令和6年11月分)』によると、令和6年11月の有効求人倍率は1.25倍であり、前月と同水準でした。また新規求人倍率は2.25倍となり、前月に比べて0.01ポイント上昇しました。

引用:厚生労働省『一般職業紹介状況(令和6年11月分)』

例年2月は、新年度に向けて求職者の転職活動および、企業の採用活動がピークを迎える時期です。新たに転職支援サービスに登録する求職者がいる一方で、最終選考のステップに突入する求職者もいるでしょう。

様々なフェーズの求職者が増えるタイミングでもあるため、企業は、求職者1人ひとりの状況に応じた適切なコミュニケーションと迅速な対応が取れる体制の整備を心掛けましょう。

<企業の動き>

3月以降の求職者の活動鈍化を見据え、2月中の採用達成を目標に

株式会社マイナビが公表している『2024年3月度 正社員の求人件数・応募数推移レポート』では、2024年2月の応募者数に対し同年3月の応募者数が減少しています。
2025年も同様に、3月に入ると求職者の動きが鈍化すると予想されます。

引用:株式会社マイナビ『2024年3月度 正社員の求人件数・応募数推移レポート』

そのため企業は、2月中の採用目標達成を目指し、スピード感のある採用活動を意識しましょう。
また、期待するよりも応募数が少ない場合や次のステップへの推移率が芳しくない場合は、アプローチ手法を変更する、上位表示のオプションを利用する、選考スピードを速めるなど、早めの状況改善に努めましょう。

<求職者の動き>

2月は求職者のフェーズに合わせたコミュニケーションが鍵

冒頭でも述べた通り、2月は新たに転職市場に参入する求職者が急増するため、転職意欲旺盛な求職者と初期接点を持つ機会が増えるでしょう。一方で既に最終選考に突入した求職者を抱える企業も少なくありません。

新たに接触する求職者に対しては、相互理解を深めるところから始めましょう。既に最終選考まで進んでいる求職者に対しては、入社への動機付けや入社に向けた不安の解消に努めるなど、入社意欲の醸成に注力しましょう。

2月は様々なフェーズの求職者と相対することになるため、コミュニケーションが画一的になりがちです。しかし繁忙を迎える中でも求職者の状況に応じた丁寧なコミュニケーションを心掛けることで、自社への入社意欲をしっかり醸成させることができ、他社に流れてしまう事態を未然に防げるでしょう。

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