【2024年最新版】3つの業界・職種の中途採用市場動向を解説


企業の人事担当者であれば、押さえておきたい「中途採用市場動向」。景気変動に大きく左右される中途市場動向だからこそ、常に最新の情報を押さえる必要があります。

今回は2024年最新版の中途採用市場動向を業界別に解説します。

2024年最新版!有効求人倍率の推移を解説

厚生労働省が2023年12月26日に発表した一般職業紹介状況に掲載されている有効求人倍率は、1.28倍でした。前月に比べて0.02ポイント低下したものの、中途採用市場において大きな変化は見られません。

一方、新規求人倍率は2.26倍でした。前月より0.02ポイント上昇したものの、新規求人倍率においても大きな変化はありませんでした。

正規の職員・従業員数は3,610万人でした。前年同月に比べ23万人増加しており、2か月ぶりの増加です。また非正規の職員・従業員数は2,158万人でした。前年同月に比べ30万人増加しています。非正規の職員・従業員数が前年同月に比べ大きく増加しているのは、働き方の多様化が進む現代において、「自分の都合の良い時間で働ける」や「家庭や育児との両立ができる」などの理由から選択している人が多いと推測できます。

都道府県別に有効求人倍率を確認すると、関東圏で最高値を出しているのは千葉県の1.91倍でした。一方で同じ関東圏であっても神奈川県は、1.21倍と最も低い有効求人倍率でした。

参考:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和5年11月分)について – 参考統計表

【業種・職種別】2024年最新の中途採用市場動向

ここからは、厚生労働省の一般職業紹介状況に基づき、業界・職種別に最新の中途採用市場動向を解説します。宿泊業・飲食サービス業、製造業のそれぞれの特徴を見ていきましょう。

宿泊業・飲食サービス業

宿泊業・飲食サービス業の有効求人倍率は、就業者の大幅増加が続く一方、新規求人数が2年2ヵ月ぶりに減少していました。有効求人倍率と合わせると「12.8%」減です。

新規求人数の減少は、前年の伸びが高かった(22年11月:前年比21.2%)反動もあると推測されています。しかし、宿泊業・飲食サービス業は人手不足が叫ばれていることや就業者の大幅増加が続いていることを考慮すると、違和感を覚える人もいるでしょう。特殊的な要因が含まれている可能性も考えられるため、2月以降の動向を把握する必要があります。

参考:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和5年11月分)について – 参考統計表

   ニッセイ基礎研究所 雇用関連統計23年11月-宿泊・飲食サービス業は就業者の大幅       増加が続く一方、新規求人数が2年2ヵ月ぶりに減少

製造業

厚生労働省の一般職業紹介状況では、10.5%減と公表されており、4か月連続で有効求人倍率が低下しているのが製造業です。

厚生労働省はこれらの要因を「製造業では、物価高騰の影響で原材料の価格が上がり、求人数を減らす動きが見られる。 一方、物価高騰で生活費の出費が増え、収入の増加を目指して求職活動を行う人が増えていることが関係している」と分析しています。

参考:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和5年11月分)について – 参考統計表

   NHK 7月の有効求人倍率 全国平均で1.29倍 3か月連続で前月を下回る

中途採用市場動向を押さえて、スムーズな採用を行いましょう!

今回は2024年1月版の最新の中途採用市場動向を業界別に解説しました。

景気動向に大きな影響を受けるのが中途採用市場動向です。優秀な人材を取りこぼさないためにも、人事担当者は最新の中途市場動向情報を押さえて、適切な採用を行う必要があります。

ウマい人事」では定期的に中途採用市場動向を更新していきます。ぜひ今後もご確認ください。

コラムを書いたライター紹介

八巻美穂

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プロフィール:98年生まれ、フリーライター/ディレクター
インターン生としてロサンゼルスのIT系コンサルティング会社で2年勤務後、塾講師として学習塾に新卒入社。メンタルダウンを経験し、フリーランスの道に。現在は、ビジネス系のSEOからキャリア系のインタビューまで幅広く執筆中。

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