1月求人市場動向


ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします!

アフターコロナの景気回復が採用市場にも影響

内閣府が公表している『令和6年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度』によると、日本経済はアフターコロナへの移行に伴い景気が回復し、30年ぶりとなる高水準の賃上げや企業の投資意欲向上など、前向きな経済動向が表れていると公表されています。

民間需要主導の成長が進むと同時に、雇用者数の増加も見込まれるでしょう。
そのため自ずと採用競争もより一層激化すると予想されます。

参考:内閣府『令和6年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度』

<企業の動き>

2月以降の採用競争激化に備え、早めのアプローチを

株式会社マイナビが行った『中途採用・転職活動の定点調査(2023年1月)』によると、2023年1月の中途採用実施率は、2022年12月よりも低くなっています。2022年1月の中途採用実施率も他の月と比較して低いことから、2024年においても同様に1月は、企業の採用活動が一旦緩やかになると考えられます。

引用:株式会社マイナビ『中途採用・転職活動の定点調査(2023年1月)』

一方で、2023年1月時点における今後3か月以内に中途採用活動をする企業の割合は、前月比・前年同月比ともに増加し、2月以降から年度末にかけて採用活動が活発化すると予想されていました。

実際に2023年1月から4月にかけて中途採用に取り組んだ企業の割合は、右肩上がりに上昇しています。

 

引用:株式会社マイナビ『中途採用・転職活動の定点調査(2023年4月)』

2024年においても同様に2月から4月にかけては、1月よりも採用競争が激化すると考えられます。採用力に不安のある企業や確実に人材を獲得したいと考える企業は、他企業よりも少し早い1月から求職者にアプローチを始めていきましょう。

<求職者の動き>

年明けから求職者の活動は活発化|より多くの求職者と接点を図れる機会の創出が鍵

マイナビ転職が発表した『2023年1月度 正社員求人掲載数・応募数推移レポート』によると、12月に落ち込んでいた応募者数は1月になり増加しています。

引用:マイナビ転職『2023年1月度 正社員の求人件数・応募数推移レポート』

2024年1月も前年同様、新年度が始まる4月入社に向け、本格的に転職活動を開始する求職者が増えると予想されます。

またこの時期はお正月の帰省等で家族や友人に会い近況を報告し合うことも多く、転職意欲が高まりやすいタイミングです。転職潜在層が顕在層へと移り変わるケースも珍しくありません。

このように1月は、あらゆる層の求職者が活発に動き出すでしょう。
そのため企業は、複数の媒体を用いる、上位表示等のオプションを活用するなど、自社の求人情報がより多くの求職者の目に留まる取り組みを意識することが肝要です。

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