11月求人市場動向


ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします!

11月は年内最後の採用チャンス

中途採用求人を掲載する求人情報サイト『エン転職』が行った調査によると、2022年の新規会員数は12月が最も低い数値となりました。

また1週間あたりの週別応募数も12月が最も低減しています。
多少の差異はあるものの、他の媒体でも同様の推移になっていたと考えられます。

特に転職サイトでは、例年12月になると新規会員登録数・UU数(※)共に大きく落ち込む傾向がみられます。
例年同様、2023年も12月に入ると求職者の動きは鈍化すると言えるでしょう。

一方で11月は、9月・10月から動き出してした求職者が年内までに内定を獲得したいと追い込みをかける時期です。活動的に動いている求職者を採用し損ねないよう、積極的にアプローチをしかけていきましょう。

(※)UU(ユニークユーザー)数:一定期間内のサイトにアクセスしたユーザー数

<企業の動き>

顕在的な転職希望者の採用に注力しつつ、自社の従業員流失を阻止する取り組みも必須

前述の通り、11月は年始明けの転職に向けて年内内定を狙う求職者や12月の賞与をもらったタイミングで転職に踏み切る転職希望者の動きが活発になる時期です。
多くの企業がこのような顕在的な転職希望者の採用に注力するタイミングであり、既に選考や内定までプロセスを進めている応募者も多いでしょう。

しかし一方で自社の従業員がボーナス退職や年内退職することがないよう、面談などを通じて社員の不満の払拭・エンゲージメントの向上を図る取り組みも必須と言えます。

さらにこの時期は、年始明けの採用に向けて準備を始めていく時期でもあります。
特に求人広告への掲載は、3週間ほどの準備期間が必要です。
12月や年始に求人の公開を考えている企業は、今のうちから準備を進めていきましょう。

<求職者の動き>

求職者が活動的になる年内最後のタイミング|転職希望者には積極的なコンタクトを

株式会社マイナビが発表した『正社員の求人件数・応募数推移レポート』によると、2022年12月の応募数割合は年間の中でも最も低い数値となりました。

引用:株式会社マイナビ『正社員の求人件数・応募数推移レポート』

12月は求職者の動きが鈍化する一方で、年始採用に向けて求人件数が増える傾向が見られます。
このように12月は、需要と供給の乖離がみられ、採用に苦戦を強いられる時期です。
昨年の動向から2023年も12月になると人材の獲得競争がより激化すると考えられるでしょう。

そのため11月中には母集団形成を終え、12月には選考のフェーズに移行できるようなスケジュールを意識することがポイントです。
掲載内容の見直しやブラッシュアップを行う、上位表示などのオプションを活用するなど、特に11月は活動的な求職者の目に留まるような施策を検討・実施していきましょう。

また候補者に直接企業の魅力をアプローチできるダイレクトリクルーティングや求人媒体のスカウトを用いるのも1つです。積極的に多くの転職活動者とコンタクトを図っていきましょう。

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