面接時の人材の見極め方!面接評価シートの導入メリットやポイントとは?


企業の人材採用プロセスにおいて、最も重要と言われる「面接」。しかし、限られた時間の中で行わないといけない面接では、人材の見極め方に苦労している人事担当者の方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、面接時の人材の見極め方と面接評価シート導入のメリット・ポイントを解説します。

押さえておきたい!面接時の人材の見極め方

面接時に人材を見極めるには、「MUST要件」(最低限必要なスキルや経験)と「WANT要件」(持っておくと良いスキルや経験)を明確にしておくことが大切です。

また、評価する必要のない項目は「NEGATIVE要件」(とくに重視しないスキルや経験)と分類しておくと、面接時にどの項目を優先して見るべきか明確に把握できます。

MUST要件やWANT要件、NEGATIVE要件は優秀な人材が持つ考え方や行動の特性を分析する「コンピテシーモデル※」を活用して作成すると、効果的です。
※コンピテンシーモデルとは・・・成果を挙げる社員(ハイパフォーマー)の行動特性をもとに作成する「理想の社員像」のこと

面接評価シートとは?作成のメリットとポイントを解説

面接時の人材を的確に見極めるために必要と言われている「面接評価シート」。スムーズに面接を進め、質の高い人材を採用していくには必要不可欠なシートです。以下では、面接評価シートの概要と作成におけるメリットとポイントを解説します。

面接評価シートとは?

面接評価シートとは、「評価項目」と「評価基準」を可視化したシートです。応募者を客観的に評価する指標とも言い換えることができます。

面接評価シートを作成することで「応募者が答えた質問に対し、どう深堀りするべきか」や「応募者の回答をどう評価すべきか」などが明確になるため、面接をよりスムーズに進行することもできます。

面接評価シートを導入するメリット

面接評価シートを導入する具体的なメリットは、以下の5つです。

  1. 社内における採用基準のバラつきをなくせる
  2. 求職者の情報を可視化できる
  3. 面接から採用までのスピードを上げられる
  4. 今の会社規模・フェーズに合った最適な人材を採用できる
  5. 面接の記録を残せるため、次回面接の改善案を挙げられる

面接評価シートを作成する手間はあるものの、採用を長期的な視点で見たときに、さまざまなメリットを享受できるでしょう。

面接評価シート作成のポイント

面接評価シート作成のポイントは「求める人物像のペルソナを明確にすること」と「評価基準の点数を作成すること」です。

求める人物像のペルソナ設定ではまず、生い立ちや性格、部活動・サークル活動、趣味、休日の過ごし方などを明確にしましょう。面接官全員が具体的にイメージできる解像度まで落とし込むことが大切です。

評価基準の点数を作成する際は、「良い・普通・悪い」の3段階評価や、「当てはまる・やや当てはまる・どちらともいえない・あまり当てはまらない・当てはまらない」の5段階評価を採用するのもおすすめです。

面接評価シートを作成して、採用活動の質を高めましょう

この記事では、面接時の人材の見極め方と面接評価シート導入におけるメリット・ポイントをご紹介しました。

面接時には、MUST要件やWANT要件、NEGATIVE要件を作成しておくことも重要ですが、面接評価シートの活用も採用の質を高めるためには効果的です。

採用活動に悩んでいる人事担当者の方は、まずは面接評価シートの作成に取り掛かってみてはいかがでしょうか。

コラムを書いたライター紹介

八巻美穂

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プロフィール:98年生まれ、フリーライター/ディレクター
インターン生としてロサンゼルスのIT系コンサルティング会社で2年勤務後、塾講師として学習塾に新卒入社。メンタルダウンを経験し、フリーランスの道に。現在は、ビジネス系のSEOからキャリア系のインタビューまで幅広く執筆中。

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