変化を遂げる採用活動。現在は、自社の採用HPの充実が必須


近年、採用活動は多様化しており、人材募集の手法もさまざまです。1990年代は、求人広告というと紙媒体が主流でしたが、2000年頃からインターネットの普及によって、就活・転職エージェントが台頭。現在では採用活動の手法もさらに広がり、自社サイトやSNSを活用して募集を行うなど、各社工夫を凝らしています。
今回は、このような背景をふまえながら、「“ヒト×テクノロジー”で地方の雇用・教育課題に向き合うソリューションカンパニー」という経営理念を掲げる、株式会社広済堂HRソリューションズの高屋 謙示さんにお話を伺いました。

株式会社広済堂HRソリューションズ 
セグメント統括本部 高屋 謙示

“使い手に喜ばれるサービスの提供”をテーマに、業務に取り組む。現在の新たな取り組みが未来の当たり前になるように。コロナ禍を経て、働き方も転換期を迎えた現代において、地方都市における労働人口減少・高齢化・雇用機会減少といった課題に対して、HR Techを軸とするトータル人材ソリューションを展開している。

知りたいのは、企業風土、職場の雰囲気、ナマの声

ひと昔前の採用活動というと、「紙媒体に求人広告を出し、応募を待つ」という手法が主でした。しかし現在では、「求人情報はスマホで検索するのが当たり前」の時代に。以前に比べると、採用活動が多様化・長期化する傾向にあります。
各企業では、採用活動のみを行う担当者というのは少なく、人事や労務など、複数の業務を抱えている方がほとんどです。そのような状況の中で、長期化・多様化した採用活動に注ぐ、時間も労力もコストも足りない! という悩みを抱えている方も多いようです。
ただ、応募者側は興味がある求人広告を見つけたら、その企業のHPを訪問し、さらに深い情報を得ようとします。そこで確認したいのは、職場の雰囲気です。実際に働いている人の声を聞き、自分が意欲をもって働くことができる職場なのかを知りたいと思うのは当然のことでしょう。
このような状況の中で、自社HPの採用情報を充実させることは、より良い人材を採用するためには必須なのです。

ペルソナを明確にして、採用後のミスマッチを防止

採用活動を行う上でまず大切なのは、求める人物像(ペルソナ)を明確にすること。性別や年齢、その人のスキルや応募動機に加えて、家族構成やライフスタイルまでを具体的にイメージすることが重要です。その結果、求職者にあった情報を提供でき、採用後のミスマッチを防ぐことができるのです。
「思っていたのと違った」「活躍できる場ではない」というボタンの掛け違いは、時間も労力も無駄になり、お互いにとって残念なこと。それを避けるには、具体的な数字やナマの声を交えながら、職場の雰囲気や求める人物像を伝えていくことが重要なのです。

プロのサポートで、伝わる求人情報が発信できる

ただ、採用ページを充実させるには、制作費が高額になることも。複雑なシステムを担当者レベルで管理するのは手間がかかる…といった悩みも聞かれます。
このような課題を解決するために生まれたのが、弊社のTalent Clip(タレントクリップ)という採用管理ツールです。採用ページ・求人票の作成、応募者の管理(選考プロセス管理)、入社までを一括管理できるため、担当者の手間と採用に関するコストを削減します。
採用ページの制作においては、プロのライターとカメラマンが実際に企業を訪問し、取材と撮影を行います。担当者が時間や手間をかけることなく、プロのノウハウを活かした魅力的なページを構築できるのです。弊社は40年以上の歴史がある求人情報サービス「ワーキン」を運営しているため、タレントクリップに掲載した求人情報はこちらにも自動連携。IndeedやGoogleしごと検索といったアグリゲーションサイトとも連動し、母集団形成機能も備えており企業の採用活動を支えています。

過去の応募者情報を蓄積し、採用コストを削減

応募が少なかったり、求めるような人材が集まらない場合は、訴求ポイントや表現方法を変えてみるのも有効です。その際は熟練のプロが制作を支援するため、文面や掲載写真についても、効果的な情報をしっかりと伝えることができます。
また、「人材プール」という機能も充実しています。複数媒体からの応募者をひとつの画面で情報管理し、過去の応募者データも企業の人材データベースとして蓄積できるので、「当時は採用に至らなかったけれど、今回もう一度声を掛けたい」という応募者にも再アプローチすることができます。出産や育児のために一度離職した人に、子育てもひと段落したころ、再就職を打診してみる…ということも可能。また地方の企業では、農作物の収穫など季節限定の採用が必要になる際も、この機能が活用できます。前年の採用情報をきちんと管理することで、経験のある人材を継続して採用することもできるのです。

 

訴求力のある採用ページで、担当者の意識も変わる

実際にタレントクリップを導入した企業からは、以下のような声が届いています。
「自社の歴史や理念、求める人材の人物像も、文章と写真で効果的に伝えることができました。文章や写真が固定ではなく、フレキシブルに差替えられるところも良いですね」
「自社サイトだけでなく、TalentClipを通じてIndeedやGoogleといった求人サイトでも情報が拡散されるので、応募者が増加しました」
「採用ページの作成は負担が大きく、どうしても手が回らない時期もありました。TalentClipはプロの手によって、洗練されたページが出来上がります。また担当者レベルでも柔軟に内容を更新できるところが魅力です」
「若い人にも親和性が高いWEBの求人で、スピーディでダイレクトな情報を発信できるようになりました。ほしい人材とのマッチングに成功し、採用担当者の意識も変わりました」

雇用問題を解決し、より良い社会を目指していきたい

私たちはTalentClipを通じて、労働人口減少・高齢化・雇用機会減少といった雇用問題を解決していきたいと考えています。
全国的に労働人口は減っていますが、都市部に比べ、地方ではその傾向はさらに深刻です。慢性的な労働力不足の中、今は、求人媒体に広告を出せば、人が集まる…という時代ではありません。こうした課題に向き合い、より良いサービスを提供することで、地域の活性化や企業の成長を支援。雇用する側にとっても、される側にとっても、より良い社会になることを目指しています。

コラムを書いたライター紹介

ウマい人事編集部

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人事担当者に役立つ情報を集めることが日々の日課。仕事のモチベーションは疲れた時に食べる人参です。

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