【人事担当向け】おすすめの中途採用媒体5選!選び方のポイントも解説

少子高齢化に伴う労働人口の減少により、企業の採用難易度は年々上昇し続けています。特に中途採用市場においては、優秀な人材の獲得競争が激化しており、従来の「求人を出せば人が集まる」という時代は終わりつつあります。
自社のターゲット層に確実にリーチし、効率的に母集団を形成するためには、数ある採用媒体の中から自社に最適な採用媒体の利用が不可欠です。しかし、現在の中途採用市場には、総合型の求人サイトから特化型、さらには求人検索エンジンやダイレクトリクルーティングなど、多種多様なサービスが溢れており、「どの媒体が自社に合っているのか分からない」と悩む人事担当者も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主要な5つの中途採用媒体の特徴や強みを紹介するとともに、媒体選びで失敗しないためのポイントや採用効果を最大化させるための活用のコツについて解説します。
おすすめの中途採用チャネル5選
中途採用を成功させるためには、各媒体のユーザー層や機能、強みを正しく理解することが不可欠です。ここでは多くの企業に利用されている主要な媒体を5つピックアップし、それぞれの魅力や強みを解説します。
マイナビ転職
「マイナビ転職」は、国内最大規模の登録者数を誇る総合型転職サイトです。特に20代から30代の若手・中堅層の母集団形成に強みを持ち、初めて転職を考える層からキャリアアップを目指す層まで幅広くカバーしている点が特徴です。
マイナビ転職では、全国各地で開催される「マイナビ転職フェア」といった対面型のイベントも開催されており、Web上だけでは伝えきれない自社の社風や社員の人柄を直接求職者にアピールできる機会があります。また、求人原稿のクオリティにも定評があり、プロのライターによる取材を通じて、企業の潜在的な魅力を引き出します。「まずは広く母集団を形成したい」「若手から中堅層までバランスよく採用したい」と考えている企業にとって、外せない選択肢の一つと言えるでしょう。
さらに、スカウト機能も充実しており、応募を待つだけでなく、自社からターゲットに直接アプローチできる点も昨今の売り手市場において注目したい機能です。
エン転職
エン転職は、エン・ジャパン株式会社が運営する転職サイトです。エン転職の特徴は、求職者視点に立った徹底した情報開示にあります。求人広告には、仕事のやりがいや厳しさだけでなく、現役社員や元社員による「クチコミ」が掲載されており、入社後のミスマッチを防ぐための工夫が施されています。
企業にとってのメリットは、透明性の高い情報発信により、自社の社風や価値観に共感した質の高い母集団を形成できる点にあります。エン転職のユーザーは、単なる条件面だけでなく「自分に合う環境か」を重視する傾向があるため、入社後の定着率が高まりやすいという特徴があります。また、入社した人材が活躍し続けるためのフォローアップツールも提供されています。
若手ポテンシャル層を確実に採用し、長期的に育成していきたいと考えている企業にとって、エン転職は相性の良い媒体と言えるでしょう。
indeed
Indeedは、世界No.1の求人検索エンジンであり、国内においても圧倒的なユーザー数を誇るプラットフォームです。求人サイトではなく「検索エンジン」である点が特徴であり、インターネット上に存在するあらゆる求人情報を収集し、求職者が入力したキーワードに近い求人が検索表示されやすいように設計されています。マッチ度の高い求人を上位表示させることができるため、専門職やニッチな業種など、従来の総合求人サイトでは埋もれがちだったポジションの求人情報もターゲットにピンポイントで届けることが可能になります。
加えて、企業が自社の採用サイトやATS(採用管理システム)と連携し、自動で求人情報を集約・掲載できる点もIndeedの強みの一つです。これにより、活用次第で採用コストを大幅に削減できることもあります。
一方で、掲載するだけでは徐々に表示順位やクリック率が低下しやすいため、定期的な原稿の見直しや検索キーワードの最適化など、継続的な運用改善が不可欠です。
Re就活
Re就活は、株式会社学情が運営する20代に特化した転職サイトです。特に既卒や第二新卒といった社会人経験の浅い若手層をメインターゲットにしており、育成を前提としたポテンシャル採用を目指す企業からの利用が多くを占めます。
Re就活の魅力は、若手層に響く独自のコンテンツ提供やスマホでの使いやすさを追求したUIにあります。スキルや経験だけでなく、意欲やカルチャーフィットを重視したアプローチが可能で、履歴書上の情報だけでは見極めにくい人材とも出会いやすい点が特徴です。
さらに、研修制度や福利厚生など若手層が重視する要素を効果的に打ち出せる求人構成や、20代に響くキャッチコピーの提案など、若手採用に関するノウハウが提供されている点も企業にとってのメリットです。
加えて、スカウト機能も若手層の利用傾向を踏まえて設計されており、返信率の向上につながる仕組みが整っています。将来のリーダー候補を若いうちから採用し、自社のカルチャーや価値観を共有しながら育成していきたいと考えている企業にとって、Re就活はターゲットを絞り込んだ効率的な採用を可能にする媒体です。
doda
dodaは、パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービスで、求人掲載と人材紹介(エージェント)を同一プラットフォーム上で一体的に活用できる点が特徴です。本媒体の特徴は、サイト上に求人を掲載するだけでなく、dodaの膨大なデータベースと連携し、エージェントを介して求める人材の紹介を受けられる点にあります。
なお、dodaの登録者層は、20代後半から40代までの即戦力層が中心であり、エンジニアや営業、人事・経理などの管理部門職など、特定の専門スキルを持つ人材の割合が高い点が特徴です。また、専任の担当者による手厚いサポート体制も魅力であり、市場動向に基づいた求人原稿のアドバイスや競合他社の掲載状況などのデータ提供が充実しています。
また、dodaは、ダイレクトリクルーティングやイベント、合同説明会など、多角的な採用手法をワンストップで提供している点も本サービスの強みの一つです。大規模な採用プロジェクトからピンポイントの専門職採用まで、あらゆるニーズに応える総合力が魅力のサービスです。
中途採用媒体・チャネルの種類
中途採用で成果を出すには、各媒体の仕組みや特性を正しく理解することが欠かせません。ここでは、代表的な3つの種類について解説します。
求人広告サイト
求人広告サイトは、企業が一定期間の掲載料金を支払い、自社の求人情報を掲載する形式の媒体です。「マイナビ転職」「エン転職」「doda」などのサービスが該当します。
あらかじめ定められた掲載料金を支払うことで、プロのライターやカメラマンによる取材をもとにした記事や写真・動画を掲載でき、社内の雰囲気や仕事内容を具体的に伝えることができます。
一方で、応募の有無に関わらず掲載料金が発生するため、採用に至らなかった場合のリスクも考慮する必要があります。求人広告サイトを最大限に活用するには、自社のターゲット層がどのサイトを頻繁に利用しているのかを事前に調査し、その層に刺さる訴求コンセプトや画像を選定することが大切です。
スカウトサイト
スカウトサイトは、企業が登録している求職者のデータベースを検索し、自社が求める条件に合致する求職者に対して直接メッセージを送るダイレクトリクルーティング型の媒体です。代表的なサービスとしては、「ビズリーチ」や「リクルートダイレクトスカウト」などが挙げられます。
求人を掲載して応募を待つのではなく、自社の求める要件に合致するスキルや経験を持つ人材を探し出し、直接アプローチできるため、マッチ度の高い採用が可能になります。専門性の高い職種や希少性の高い人材を採用したいと考えている企業にとって、高い成果が期待できる媒体です。
また、まだ転職活動をしていない潜在層にもアプローチできる点も、スカウトサイトの強みです。
一方で、スカウトサイトを効果的に運用するためには、一人ひとりの経歴を丁寧に読み込み、その人に響くパーソナライズされたメッセージを送ることが不可欠です。そのため、利用の際は、スカウトメールの作成や返信対応など、採用担当者の工数が増加しやすいため、対応できる体制をあらかじめ整えておく必要があります。
求人検索エンジン
求人検索エンジンは、Web上に公開されている求人情報を独自の技術で収集し、検索可能にしたプラットフォームです。「Indeed」「求人ボックス」「スタンバイ」などが代表格です。
求人サイトのように掲載期間が定められていることはなく、自社の採用サイトを直接クロールさせることで、常に最新の情報を求職者に届けることができます。また、求職者が検索したキーワードに合致した求人が表示される検索連動型であるため、高いマッチング精度が期待できます。加えて、多くの媒体が広告がクリックされた分だけ費用が発生するクリック課金型のため、無駄なコストを抑えやすい利点もあります。
一方で、フォーマットの制約やテキスト中心の掲載形式により求人票が簡素になりやすく、他社の求人と差別化を図りにくい側面もあります。
求人検索エンジンを効果的に活用するには、検索キーワードを意識した求人票の作成やクリック率を高めるための魅力的なタイトル設定が不可欠です。幅広い層に露出を広げたい、あるいは長期的に低予算で運用したい場合に有用な媒体です。
自社に適した中途採用媒体を選定するポイント
中途採用媒体は種類が多いため、「有名だから」「以前利用したことがあるから」といった理由だけで選ぶのは適切ではありません。ここでは、媒体選定において重視すべき3つのポイントについて解説します。
自社のターゲット層にマッチしているか
媒体を選定する際は、自社が求めている人物像の年齢や居住地、経験職種、現在の年収といった属性がその媒体の登録者構成と合致しているかを精査する必要があります。媒体各社が提供している会員データなどをチェックし、自社のペルソナに合致するユーザーが十分に存在するか確認しましょう。
例えば、20代の若手ポテンシャル層を採用したいのであれば、「Re就活」のように若手ユーザーが多い媒体が適しています。一方で、年収800万円以上のハイクラス層や、特定の専門スキルを持つ経験者を採用したいのであれば、「doda」が提供するエージェントサービスなどが有力な選択肢となるでしょう。
また、過去の採用成功事例や競合他社がどの媒体を頻繁に利用しているかといった情報も、媒体選定の大きなヒントとなります。
現状の社内体制で運用できるか
媒体を選定する際は、その媒体を運用できる社内体制が整っているかを確認することも忘れてはなりません。媒体によって、採用担当者に求められる工数やスキルは大きく異なります。
例えば、求人広告サイトであれば、求人原稿の作成や求職者からの対応が主な業務となります。一方で、スカウトサイトの場合、膨大なデータベースからの候補者選定や一人ひとりに合わせたスカウトメールの作成といった、より能動的で専門的な工数が発生します。
自社の採用チームの人数や各担当者が割ける時間を考慮し、無理なく運用できる媒体を選ぶことが重要です。もし、採用担当者が一人で他の業務と兼務しているような状況であれば、エージェントサービスや求人原稿の作成を代行してくれる求人サイトが適していると考えられます。反対に採用チームが充実しており、積極的に求職者にアプローチしたい場合は、スカウトサイトや求人検索エンジンの運用型広告に社内のリソースを割くことで、より高い成果を期待できます。
また、媒体の管理画面の使いやすさや既存の採用管理システムとの連携のしやすさなども、長期的な運用効率を左右する重要な要素です。導入前にデモ画面を確認するなどして、担当者が無理なく使いこなせる媒体かを見定めましょう。
高い費用対効果を見込めるか
採用コストは掲載費だけでなく、一人あたりの採用単価(CPA)で評価する必要があります。例えば、掲載料金が低くても応募が全く集まらなかったり、ターゲットとは異なる人材からの応募が多く選考に時間がかかったりすれば、最終的な一人あたりの採用単価は高くなってしまうでしょう。
費用対効果を正しく評価するには、過去の採用データや媒体各社から提供されるシミュレーション値を活用し、採用成果を予測することが大切です。また、成果報酬型や月額定額制といった料金体系の違いも予算管理に大きな影響を与えます。
自社の採用予算と目標とする採用人数を照らし合わせ、最も効率的に目標を達成できる媒体を選定しましょう。
中途採用媒体の利用効果を高めるコツ
最適な媒体を選んだとしても、活用次第で採用成果は大きく変わります。
本章では、採用媒体の利用効果を高めるための3つのコツを紹介します。
自社が求める人物像を明確にする
採用媒体を活用する際は、自社が求める人物像(ペルソナ)を明確にしておきましょう。ターゲットの定義が曖昧だと、求人原稿のメッセージがぼやけ、誰の心にも刺さらない内容になってしまいます。
単に「30代・営業経験者」とするのではなく、「現職で年収アップに限界を感じているIT営業」「チームをまとめる役割に挑戦したいが、今の会社ではポストが空いていないリーダー候補」など、悩みや欲求まで踏み込んで設定することが大切です。現場の社員にヒアリングを行い、「なぜ自社で働いているのか」というリアルな声を吸い上げることも有効です。
ペルソナが明確になれば、求人原稿に盛り込むべきメッセージやターゲットに刺さるキャッチコピー、使用する写真などが自ずと定まってくるでしょう。
例えば、若手で成長を求める層をターゲットにするのであれば、研修制度の充実や若いうちから裁量を持って働ける環境を強調することが有効です。一方で、経験者で安定を求める層をターゲットにするのであれば、福利厚生や長期的なキャリアパス、ワークライフバランスの良さをアピールすることで求職者に響きやすくなります。
ペルソナに合致する人物がその求人を見た瞬間に「これは自分のための求人だ」と思えるようなパーソナライズされたメッセージを届けることが応募率を高めるコツです。自社の強みと、ターゲットのニーズが重なり合うポイントを見極めましょう。
応募後の対応スピードを向上させる
応募後の対応スピードを向上させることも中途採用において必須の取り組みです。
多くの場合、求職者は複数の企業の選考を同時に進めており、他社からのアプローチも受けています。応募から面接設定、さらには選考結果の通知までのスピードが遅ければ、それだけで求職者からの志望度は低下し、他社に流れてしまうリスクが高まるでしょう。
対応スピードを向上させるには、社内の選考プロセスをあらかじめ整理し、迅速に意思決定ができる体制を整えておくことが不可欠です。例えば、応募が発生したと同時に自動返信メールを送る、書類選考の基準を現場の担当者と事前に共有しておく、面接日程の調整をスムーズに行えるよう面接官のスケジュールを常に確保しておくなどの工夫が考えられます。
スピード感のある対応は、「この会社は自分を大切にしてくれている」という信頼感を生み、企業イメージの向上にも繋がります。求職者の熱量が高いうちに次のステップへと導くことが、採用成功に直結することを理解しておきましょう。
運用結果を数値で振り返り、改善に取り組む
媒体運用は、掲載して終わりではありません。採用効果を継続的に高めるためには、定期的に運用結果を数値で振り返り、改善を繰り返すことが不可欠です。
具体的には、PV数(閲覧数)や応募数、書類通過率、面接設定率、内定承諾率などの各指標を詳細に分析し、どこに課題があるのかを特定しましょう。
例えば、PV数が多いにもかかわらず応募が少ない場合は、求人原稿の魅力不足や応募フォームの複雑さが課題として考えられます。一方で、応募数は多いものの書類通過率が低い場合は、ターゲット設定のズレや要件定義の曖昧さが原因と考えられます。
多くの媒体には、各数値を可視化するレポート機能が備わっています。各データを月単位、あるいは週単位でチェックし、「なぜこの結果になったのか」という仮説を立て、原稿の修正やスカウト文面のブラッシュアップといった改善に取り組みましょう。
肌感覚で媒体を運用するのではなく、データに則りPDCAサイクルを回すことがコスト削減と採用力強化に繋がります。
まとめ
ここまで、中途採用媒体の特徴や選定ポイント、採用効果を高めるためのコツを解説しました。
媒体ごとに強みやターゲット層は大きく異なるため、自社の採用課題に応じて適切に使い分けることが重要です。加えて、スピード感のある対応やターゲットに刺さるメッセージ設計、データに基づく改善を徹底することで、採用成果は大きく変わります。
本記事を参考に、自社に最適な媒体選定と運用方法を見直してみてはいかがでしょうか。
コラムを書いたライター紹介

日向妃香
得意分野は新卒採用とダイレクトリクルーティング。




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