【新入社員研修】具体的な内容と時期、振り返りの必要性について


「新入社員研修を実施するにあたって、何から手を付ければいいのかわからない」
「新入社員研修をいつから始めればいいのか知りたい」

企業の人事担当者にはこのようなお悩みをお持ちの方もいるでしょう。

そこで今回は、このような疑問をお持ちの方に向けて、新入社員研修の適切な時期と研修内容のポイント、振り返りの必要性をご紹介します。
ぜひ最後までご覧いただき、自社における研修制度の参考にしてください。

新入社員研修で企業が実施するべきこと

新入社員研修を実施するにあたって、企業が実施するべきことは「目的とゴールの設定」「研修予算の確定」「実施期間の確定」の3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

目的とゴールの設定

企業は新入社員研修を行うために「何のために実施するのか」「いつまでに何を習得できるようにするのか」などの目的とゴールを設定することが重要です。

その理由は、目的とゴールがなければ、どんな研修も成り立たないためです。また、研修を担当する人事によって、内容にばらつきが出てきてしまうでしょう。

しかし、研修の目的とゴールと言っても多種多様です。例えば、「会社の業務理解を深める研修」「会社の組織文化を身につける研修」「業界におけるビジネスマナーを身につける研修」「ビジネスコミュニケーション研修」「コンプライアンス研修」など、さまざま挙げられます。

企業が求める人物像や会社が目指しているビジョンによって、目的やゴールが異なるため、まずは現実と理想のギャップを考えながら設定すると良いでしょう。

研修予算の確定

新入社員研修を行うにあたり、研修予算の確定も重要です。

研修予算が確定しなければ、本来実施する研修ができなくなったり、研修がスケジュール通りに進まなくなってしまったりする懸念があります。

研修予算を確定する時のポイントは、予算に無駄がないか研修費を見直すことです。研修のための会場費や講師にかかる講演費など、予算が本当に適切か再考すると良いでしょう。

実施期間の確定

新入社員研修における目的とゴールの設定、研修予算の確定後、研修の実施期間を決めます。

新入社員研修の適切な時期は、内定式前の8月から4月にかけての入社前までの期間です。内定式前の8月から10月は、同期の関係性を育み、仲間・チームとしての意識を高めると良いでしょう。

また、内定式が終了した11月から1月は社会人としての意識を高める研修を組み込むと効果的です。さらに、2月から3月はビジネススキルの構築を目指し、業界マナーやスキルアップ研修を確定していくと良いでしょう。

1年目社員の振り返りは必要?

結論として、1年目社員の振り返りは必要です。

1年目社員は、初めての業務や業界ルールを短期間で一気に吸収するため、振り返りをしないと重要な内容が抜け落ちてしまう可能性があります。

また振り返りは、知識の定着を図るだけでなく、「何を活かせて、何を活かせていないのか」という自分自身を振り返る機会を作ることもできます。

学生が新入社員研修で求めていること

株式会社マイナビが2022年3月に実施した「新入社員意識調査結果」では、新入社員は指導に対して厳しさよりも優しさを求めていることがわかりました。

「先輩にはどのように接して欲しいですか」という質問に対して、49.8%の新入社員が「優しく接してほしい」と回答。2018年度と比較すると、17.5%も増加しています。

そのため研修では、フィードバックを丁寧に行ったり、新入社員の心理的安全性を十分に確保したりするなどコミュニケーションにおける工夫が必要です。

参考:マイナビ新入社員研修 2022年度 新入社員意識調査

新入社員研修は人材の定着・即戦力化において重要

Z世代とも呼ばれる2023年以降に入社する新入社員は、デジタルネイティブとも呼ばれ、オンラインでのコミュニケーションやIT技術が発達した中で育ってきました。また、ワークライフバランスを重視し、ひとつの会社にとどまらないキャリアへの探究心など、今までとは異なる価値観を持っています。

Z世代の多様化した価値観をまとめるには、新入社員研修におけるカリキュラム作成やコミュニケーションの取り方が重要な鍵となります自社の新入社員の特徴を十分に把握し、定着・即戦力化につながる研修内容を検討していきましょう。

コラムを書いたライター紹介

八巻美穂

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プロフィール:98年生まれ、フリーライター/ディレクター
インターン生としてロサンゼルスのIT系コンサルティング会社で2年勤務後、塾講師として学習塾に新卒入社。メンタルダウンを経験し、フリーランスの道に。現在は、ビジネス系のSEOからキャリア系のインタビューまで幅広く執筆中。

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