2026年1月求人市場動向

ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします!
1月は、市場が本格的に活況化
厚生労働省が令和7年11月末に発表した『一般職業紹介状況(令和7年10月分)について』によると、令和7年10月の有効求人倍率は1.18倍であり、前月に比べて0.02ポイント低下しています。
また、新規求人倍率は2.12倍であり、前月に比べて0.02ポイント低下しています。
引用:厚生労働省『一般職業紹介状況(令和7年10月分)について』
例年1月は、年末の閑散期から一転し、求職者の「新年度から新しい環境で働きたい」という意欲が高まるため、転職サイトへの新規登録者数や応募数が急増する傾向にあります。また、多くの企業が新年度に向けた人員補充を目的に採用活動を本格化させるため、需給双方の熱量がピークに達します。
採用担当者にとっては、母集団形成のチャンスであると同時に、競合他社との人材獲得競争が激化する1ヶ月となるでしょう。
<企業の動き>
応募数急増の波を逃さない「母集団形成」と「スピード感のある選考」が鍵
1月は、多くの企業が新年度を見据え、採用活動を一斉に強化させる時期です。そのため、求人数が大幅に増加します。この時期は、母集団形成に注力するとともに、スピード感のある選考で早期のうちに優秀なターゲット層を採用しきることを目標としましょう。
具体的には、次のような取り組みが有効です。
選考リードタイムの短縮
この時期の求職者は、複数の会社からオファーを受けている可能性があります。そのため、書類選考から一次面接までの期間を極力短くし、入社の熱意が冷めないうちに内定まで繋げることが重要です。「面接日程の即時提示」や「Web面接の活用」など、競合企業よりも一手先のアプローチを実現する取り組みを意識しましょう。
4月入社の訴求
1月に転職活動を開始する求職者の多くは「4月1日入社」をゴールに設定しています。求人票やスカウト文面に「4月入社歓迎」「入社時期調整可」といった文言を明記することで、求職者に安心感を与え、応募を後押しできます。
転職潜在層の掘り起こし
年末に反応が薄かった求職者も年明けのタイミングで再度アプローチすることで返信率が向上するケースがあります。1月の転職市場の活性化を活用し、タレントプールへの再アプローチも積極的に行いましょう。
<求職者の動き>
キャリアに対する再構築意識が高まり、企業をシビアに選定する傾向に
1月の求職者の動きとしては、例年通り活発になると予想されます。
加えて、2026年は、以下のような特徴が見られるでしょう。
- 物価上昇を背景とした給与改善への期待
- 現状の自身のスキルに対する危機感の高まり
- 中長期的なキャリア形成を見据えた情報収集への意欲の向上
特に30代以降は「次の転職を最後にしたい」という意識を持つ人が多く、企業カルチャーや働き方の柔軟性、昇給の仕組みなど、求人票では知ることのできない情報を求める傾向が顕著です。また、第二新卒〜若手層では“キャリアの立て直し”を目的とした転職が増加します。早期離職に対する理解を示す姿勢が求職者の応募意欲を高めるでしょう。
求職者の選考意欲は高いものの、「より良い条件」や「正当な評価」を求めてシビアに企業を選定する傾向が強まっています。そのため、面接やカジュアル面談など、求職者と相対する場面では、自社の給与制度やキャリアパス、スキルアップを支援する取り組みなど、求職者が転職を考えるきっかけとなった不満や課題を、自社であればどう解決できるか具体的に提示することが有効です。
応募が増える1月は、企業にとって丁寧な応対、透明性の高い情報開示、スピード感ある意思決定が求められます。求職者が求める情報を丁寧に提示し、ミスマッチを防ぎながら採用を前に進められるかが、年初の採用成功を左右するポイントとなるでしょう。
コラムを書いたライター紹介

ウマい人事編集部





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