2024年8月求人市場動向


ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします!

8月は下半期に合わせた転職・採用の動きが活発化する時期

厚生労働省が令和6年6月末に発表した『一般職業紹介状況(令和6年5月分)』によると、令和6年5月の有効求人倍率は1.24倍であり、前月に比べて0.02ポイント下回りました。また新規求人倍率は2.16倍となり、前月に比べて0.01ポイント下回りました。

例年8月はお盆を挟み、転職市場の動きが大きく変動します。
8月前半は、お盆が挟まることもあり、転職市場は全体的に落ち着くでしょう。しかし、お盆が明けた後は、多くの企業・求職者ともに下半期が始まる10月に向けて活動が活発になる傾向が見られます。

企業は下半期の事業運営に向けて必要な人材を確保できるよう、8月後半の転職市場の活性化に向けて事前準備をしっかり整えておきましょう。

引用:厚生労働省『一般職業紹介状況(令和6年5月分)』

<企業の動き>

転職市場が活性化する8月後半に向けた事前準備がポイント

8月前半は、転職市場の動きが鈍化しますが、8月後半になると、多くの企業が下半期の事業運営に向けて人材採用に本腰を入れ始めます。お盆明けから転職活動を開始する求職者に対して早いタイミングでアプローチできるよう、8月前半のうちに求人情報を公開する準備を進めたり、公開中の求人情報の見直しなどを済ませたりしておきましょう。

なお、求職者も10月入社を目指し、他社の選考を並行して進めるようになることから、些細な連絡や対応の遅れが採用の失敗を招く恐れもあります。そのため、8月後半以降は、柔軟な日程提示やレスポンスの速さを意識しながら採用活動に取り組みましょう。

<求職者の動き>

夏のボーナス額やお盆帰省が転職のきっかけに

8月は、夏のボーナス受給直後に転職するために早くから転職活動を始めている層とは異なり、新たに下記に該当する層が転職活動を始める時期です。

  • 期待よりも夏のボーナス額が少なかった
  • 帰省や長期休暇を機に今後の働き方について考え直した

企業としては、転職意欲が高まっている人材と出会える絶好の機会です。
ただし、期待よりも夏のボーナス額が少なかったことをきっかけに転職活動を始めた求職者と帰省や長期休暇を機に今後の働き方について考え直した求職者では、転職先企業に求める希望や条件が大きく異なるケースもあります。
そのため企業は、面接や面談などを通じて転職先企業に求める条件や希望を意識的に聞き取るとともに、ヒアリングした情報をもとに応募者1人ひとりに対して適切なアプローチを実施しましょう。

 

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