9月求人市場動向


ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします!

夏ボーナス退職や下期の人事異動に合わせて転職希望者が動き出す

9月は夏ボーナスを受け取った後に退職する層や、下期の人事異動に伴い転職を検討していた層が動き出す時期です。
一方で、多くの企業が下期に向け採用活動を活性化させるタイミングでもあります。

採用競合に対し先手を打つには、早い時期から求人を掲載しておくことがポイントです。求職者に閲覧され、エントリーの対象として検討してもらえる状態を作っておくことが重要と言えるでしょう。

厚生労働省が発表している『職業別一般職業紹介状況』からも、毎年9月から10月にかけて新規求人数が増加している様子が伺えます。

<企業の動き>

下期への切り替えに伴い求人数が増加。掲載には工夫が必要

9月は、多くの企業で上期から下期に切り替わるタイミングです。
予算や方針の変更・決定に伴い、ほぼ全ての業界・職種で一気に求人数が増加すると予想されます。また先述のデータからも10月に向け、求人倍率はさらに上昇すると考えられるでしょう。

さらに2023年度の有効求人倍率は2021年・2022年よりも高まっており、採用難易度は高まる一方です。

  • 2021年:1.1%
  • 2022年:1.25%
  • 2023年:1.31%

 

このことから、9月はただ求人を公開するだけではなく、求職者の目に留まる工夫が不可欠です。スカウト機能を活用した求職者への直接的なアプローチ、さらには求人情報サイトの上位表示オプションや企画アップのキャンペーンなども積極的に活用していきましょう。

<求職者の動き>

潜在層の転職意欲増加&人事異動への不満で転職を検討する新卒入社層も発生

9月はお盆の帰省で家族や友人に会い、転職意欲が高まる層が増える時期です。
転職潜在層が顕在層へと移り変わるケースも珍しくありません。
また4月の新卒入社から半年たった今、下期の人事異動への不満・入社ミスマッチから転職に踏み切る新卒社員も発生するタイミングです。
第二新卒・若年層の採用を狙う企業は、求職者の動向にアンテナを張っておきましょう。

先述の通り、9月は下期事業に向け多くの企業が採用に意欲的になります。
案件数も当然増えるため、早めの求人掲載だけでは秋採用を成功に導くことはできません。求職者の興味・関心喚起を促す求人を打ち出し、他社との差別化を図る取り組みも意識的に取り入れましょう。

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