11月求人市場動向


ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします!

<マーケット>

9月の有効求人倍率 全国平均1.34倍!9か月連続で上昇

観光客の増加を見込んで、宿泊業や飲食業で人手確保の動きが広がったことなどから、全国平均1.34倍となり、9か月連続で上昇しました。
なお、大阪府の有効求人倍率は1.10倍で全国平均より低く、緩やかな右肩上がりに留まっています。しかし、福井県2.12倍や島根県1.87倍、山口県1.84倍など地方エリアは平均と比べても高く、今後も観光需要の回復とともにより深刻さを増すでしょう。

新規求人件数も、【宿泊業・飲食サービス業】は昨対同月比+29.5%と高い数値が出ており、人手不足はより深刻に。その他、Withコロナが定着し、日常生活を取り戻そうという動きも活発化していることから、【活関連サービス業・娯楽業】も同+22.3%と大きく伸びた一方、【建設業】は1年10か月ぶりに同₋0.8%となりました。

出典:NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221028/k10013872621000.html

<企業の動き>

年末・年度末となる12月に向けて、企業の採用活動はピークに

『日本の人事部』による調査*では、採用担当の約5割が採用活動以外の人事業務を担っていることが分かりました。そのため、労務や評価などに時間を割かれて採用活動が難しくなり、年末が近づくほど掲載案件数は減少傾向になります。

ただし、年始以降に関しては、多くの企業が年度の採用計画達成に向けて掲載するため、年間で最も掲載案件数が増える時期です。もちろん求職者数も増加しますが、露出が図りにくくなることや競合が増えてしまうことから、同業他社に比べて待遇面で見劣りする求人案件は、年内での掲載がおすすめです。

出典:日本の人事部 人事白書調査レポート2022
https://jinjibu.jp/article/detl/hakusho/2968/

<求職者の動き>

年末・年度内を区切りとして「年内に転職先を決めたい」「年始・次年度から新しい環境で働きたい」と考える求職者の活動がピークに

一般的に、転職活動は1~3ヶ月程かかると言われており、新天地での希望勤務時期から前職での引継ぎや有給消化などを逆算し、動いています。
『年内に次の就業先を決めたい』と思う方が多いため、12月にかけて新規会員数は微減する時期ですが、転職活動を終えたい既存会員がサイトへ頻繁にアクセスするため、ユニークユーザー(UU)数はそれほど減っていないことが分かります。

また、多くの企業で冬季賞与は12月に支給されます。ある調査では「賞与が転職意向に影響する」と答える求職者が7割近くに上り、支給後となる年始以降は、ベースアップをきっかけに転職を検討する人も増えそうです。

 

※出典:2021年マイナビ転職サイトデータ ※掲載社数や市場感により新規会員数やUU数は変動致します。

コラムを書いたライター紹介

ウマい人事編集部

プロフィールはこちら

人事担当者に役立つ情報を集めることが日々の日課。仕事のモチベーションは疲れた時に食べる人参です。

関連コラム

コメントはこちら

一覧へ戻る