【2024年新卒最新版】新卒採用の傾向や企業が把握すべき課題とは


2023年を半分終えた段階で、2024年新卒採用の傾向や今後のために理解しておくべき現状・課題を今一度精査したいと考える企業も多いでしょう。今回は、2024年の新卒採用にまつわる、以下のトピックについてまとめています。

  • 就職内定率
  • 2024年新卒採用の現状・課題

本記事の内容を、新卒採用獲得における施策考案、現状の見直しにご活用ください。

【2023年7月最新】2024年新卒生の就職内定率・内定承諾期限

就職みらい研究所が実施した就職内定率の調査によると、2023年7月時点での就職内定率は、83.2%(-0.1ポイント)と、2023年度と同水準でした。また進路確定率に関しては69.7%と、6月から7月にかけて7.0ポイント増加。このことから、就職内定率全体が上昇傾向にあり、かつ6月から7月にかけて進路を決めている学生が多いと判断できます。

内定を取得した学生に内定取得企業における内定承諾期限をヒアリングしたところ、もっとも多かったのが「2週間以上〜1カ月未満」(23.6%)でした。次いで多かったのが「承諾期限がなかった」(22.9%)という結果。内定承諾率に関しては、他社の選考状況によって内定承諾の可否も変動するので、1週間だと短いと感じる意見も多いようです。そのため、就職活動の進捗に応じた臨機応変な対応が企業に求められていると判断できるでしょう。

学生に内定承諾期限についての考えを聞くと、「他社の選考状況によって、内定承諾の可否が変わるので、1週間だと少し短いように感じた」「どの企業も事情を伝えれば柔軟に対応してくださったので、臨機応変さが大切だと思う」など、就職活動の状況を配慮した柔軟な対応を求める声もありました。

参考:就職プロセス調査(2024年卒)「2023年7月1日時点 内定状況」|就職みらい研究所

企業が把握すべき2024年新卒採用の現状・課題

2024年新卒採用市場の現状は「売り手市場」になっているといえます。とはいえ、2024年卒における就職活動すべてを楽観視できるかというとそういうわけでもありません。ここでは、企業が把握すべき2024年新卒採用の現状・課題について解説します。自社の状況に当てはめつつ、2024年の新卒採用活動を成功させる施策考案にお役立てください。

企業がもつ「採用意欲」が高まっている

2024年度においては、売り手市場になっている現状とあわせて、企業の採用意欲そのものも高まっているといえます。これは、市場における景気の向上や、経営状況の好転した企業が増えていることが要因です。景気に関しては完全に回復したとはいえないものの、見通し自体は明るくなっているため、これまでよりも採用に対する意欲の高まっている企業が多くなりました。景気が完全に回復した段階で、既存従業員の人員数に不足がないよう、現段階から積極的に採用活動を進めるべきといえるでしょう。

コロナ禍による面接への影響

採用意欲の高まりに反して、未だ採用活動におけるコロナ禍への対応が必要となっているのも事実です。コロナ禍により、サークル活動や部活動に制限を受けている学生も少なくありません。そのため、就職面接でよく聞かれる「学生時代に力を入れたことは何か」(ガクチカ)という質問が、思うように機能しなくなっているのが現状です。感染拡大当時よりも活動に制限がなくなってきているとはいえ、活動内容に幅が出やすいといえます。そのため企業に求められるのは、サークルや部活に関連せず、かつ自社の人員として適しているか判断できる質問を考案することです。例えば「自社の業務に関連する趣味や知識の有無」などを質問してみてもいいかもしれません。

困難になる人材獲得

昨今の新卒採用市場は企業側の採用意欲が高まっている一方、人口減少による労働人口の確保そのものは困難になっています。そのため、人材獲得競争の激化が予想されるでしょう。企業には、求職者へのPR活動をより重視し、自社ならではの魅力を求職者に伝えることが求められています

配属ガチャへの対策の考案・実施

配属ガチャとは、希望する職種・配属先を選べない現状とソーシャルゲームのガチャに例えた用語です。希望する職種・配属先での業務が難しいということであれば、入社をためらう求職者も多くなるでしょう。そのため、今後の新卒者獲得における対策として、職種別コースの導入、勤務地・地域限定採用を実施することが求められます

初任給・基本給引き上げ

労働人口が減少する昨今の市場において、初任給と基本給の引き上げにより求職者にアピールすることも大切です。ワークライフバランスを重視する人材が増えたことにより、職務内容よりも給与面を重視する人材も増加傾向にあります。そのため、求職者が興味を持つための最初のとっかかりとして、給与面を見直すことも企業にとって重要な施策です。

まとめ

今回は、2024年新卒採用の傾向や課題について解説しました。内定率そのものは上昇傾向にあるものの、把握すべき現状・課題が多いのも事実です。企業は、2024年新卒採用における傾向・現状をしっかり把握し、そのうえで市場と自社のニーズにマッチする施策を考案する必要があります。2024年度後半、より激化すると予想できる人材獲得を勝ち抜くため、採用市場の把握と課題解決の施策考案に力を入れましょう。

 

コラムを書いたライター紹介

木村竜太朗

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Webライター兼コンテンツディレクター。複数メディアで執筆しながら、ライター管理やコンテンツディレクションを担当しています。Kindleで「月の収入を2倍にするWebライティング術」出版しています。

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