自社のメリット、魅力的に伝えられていますか?


こんにちは。ウマい人事編集部です。
ドーピングしない採用支援を行う株式会社NOVELとのコラボ企画第一回では、採用のミスマッチを防ぐ求人広告の作り方をお届けしました。今回はミスマッチを防ぐ求人広告を作るポイントのひとつ、メリットを魅力的に伝える方法についてフォーカスします。

ご存知のとおり、『メリット』とは自社の特徴や優位性のことを指します。ありがちな課題は、『メリット』を『ベネフィット』まで考慮せずに記載してしまうことです。両者は似たような意味で使われることが多いですが、明確な違いがあります。この違いをしっかり理解することで、自社の魅力や価値が効果的にターゲットへ伝わり、志望度を高めることができます。

この記事ではメリットとベネフィットの違いを説明するとともに、自社の価値が魅力的に伝わる求人広告の書き方をご紹介します。「自社のメリットやベネフィットがよくわからない」という人事担当の方は、ぜひ参考にしてください。

メリットとベネフィットの違い

まずはメリットとベネフィットの違いについて説明します。
冒頭でもお伝えしたとおり、メリットは自社の特徴や他社と比較して優れた点をいいます。対してベネフィットは、メリットを取り入れることで得られる具体的な利益、恩恵を指します。さらにはその先にある価値や満足感、ポジティブな変化なども含まれます。

求人広告において、メリットをただ並べるだけでは不十分。メリットの先にあるベネフィットまでしっかり書き切ることでターゲットの共感が得られ、コンバージョンにつながりやすくなります
いきなりベネフィットから考えるのが難しい場合は、メリットを正しく理解することから始めてみましょう。

メリットをとことん書き出してみる

メリットの具体的な例は、高収入、働きやすさ、成長できる環境などが挙げられます。待遇や各種制度のほかにも、企業の安定性や独自性なども含まれます。
「自社のメリットがよくわからない」という方は、まず思いつく限り書き出してみましょう。うまくまとめようとせず、箇条書きでもOK。そうすると自社の特徴や強みが明確になってきます。

<メリットの例>

  • 給与(月給/インセンティブ/歩合/賞与/昇給など)
  • 福利厚生(社会保険/通勤手当/住宅手当/資格取得補助など)
  • 休日・休暇(年間休日数/介護休暇/育児休暇/子の看護休暇/有給取得率など)
  • 働きやすさ(残業の有無/育休復帰率/定着率/時短勤務/フレックスなど)
  • 地域(転勤の有無/エリアの人気度/地元/駅チカなど)
  • 評価(昇進/キャリアパス/公平性/透明性など)
  • 成長(研修制度/ジョブローテーション、ジョブチェンジ/専門性など)
  • オリジナリティ(提供サービス/ビジネスモデル/MVVなど)
  • 安定性(安定経営/社会的地位/ネームバリューなど)
  • 将来性(業績推移/業界ニーズ/希少価値など)

ここで大事なのは、あいまいではなくできるだけ数値や数量で表現すること。説得力が一段とアップします。

(例1)

  • bad「残業は少なめ」
  • good「残業は月平均5時間

(例2)

  • bad「育休取得後、ほとんどの社員が復帰」
  • good「育休復帰率は100%

ターゲットに伝えるべきメリットを決める

次は書き出したメリットの中から、ターゲットに刺さりそうなメリットをピックアップしましょう。例えば一攫千金を狙って稼ぐことより安定性を求めるターゲットに対してなら、

  • ノルマがない
  • 固定給の高さ
  • 経営基盤の安定性
  • 毎年必ず昇給
  • 転勤がない
  • 福利厚生の手厚さ

などのメリットをメインで押し出すといいでしょう。
ターゲットを明確にする方法は前回の記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください!

メリットから得られるベネフィットを具体的に表現する

最後はピックアップしたメリットに対して、ベネフィット(利益、価値)を具体化する作業です。
仮に研修制度が充実していることがメリットだったとしても、そのまま「研修制度が充実しています!」と言ったところで、説得力がありません。
ここで訴求すべきは、研修のどのような点が他社より優れていて、ターゲットに対してどのような価値を発揮するのか、ということ。メリットを強みとして伝えるには、エビデンス(根拠、裏付け)が必要です。

(例)

<before>
研修制度が充実しているので、未経験から活躍できます。

<after>
入社後の3ヶ月間は研修のみに専念する期間。
60種類以上の教育カリキュラムを導入し、一人ひとりの習熟度に合わせたプログラムを組んでいます。

実際に、未経験から入社した15名全員が期間内の独り立ちに成功
半年でチームリーダーに昇格したメンバーも在籍しています。
年功序列とも無縁の環境なので、早期にキャリアアップを目指せます。

このように「研修制度が充実しているから活躍できる理由」をどこまでも掘り下げていくことで、ターゲット自身が得られる価値が伝わりやすくなります。

まとめ

ターゲットに自社のメリットを魅力的に伝えるためには、以下の流れで整理するのがおすすめです。

  1. メリットとベネフィットの違いをきちんと理解する
  2. メリットをとことん書き出してみる
  3. ターゲットに伝えるべきメリットを決める
  4. メリットに対するベネフィットを具体化する

このプロセスで自社のメリットを正しく理解し、具体的なベネフィットを提示できれば、ターゲットの期待値や志望度が高まり、応募の後押しにつながります。
また第三者からの客観的視点も有効的ですので、ぜひウマい人事までご相談ください。本記事が、人事担当の皆さんが求人広告を作る際の参考になれば幸いです。

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