2026年9月求人市場動向

ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします!
9月は採用・転職活動が再び活発化する時期
厚生労働省が発表した『一般職業紹介状況(令和8年6月分)について』によると、令和8年6月の有効求人倍率は1.18倍と前月と比較して0.01ポイント上昇しました。また、新規求人倍率は2.16倍と前月より0.05ポイント上昇しました。
引用:厚生労働省『一般職業紹介状況(令和8年6月分)について』
例年9月は、夏季休暇によって一時的に落ち着いていた企業・求職者双方の活動が再び活発化する時期です。企業では、下半期に向けた組織体制見直しを見据えた採用活動を本格化させる動きが加速します。特に、上半期の採用実績が計画を下回った企業では、採用手法を拡充したり、採用予算の拡大を図ったりするケースも増えるでしょう。
一方、求職者側でも夏季休暇中に企業研究や求人情報の収集に取り組んでいた層が休暇明けから本格的に応募に進むと考えられます。また、夏の賞与や上半期の評価をきっかけに、新たに年内転職を目指して活動を開始する人も増えるでしょう。
企業にとって9月は採用活動を再加速させる好機である一方、競合企業との人材獲得競争が激しくなる時期でもあります。市場の活気を逃さず、早めに採用活動を軌道に乗せることが大切です。
<企業の動き>
下半期の採用計画に沿って活動を再加速
9月は、下半期の事業計画や人員配置を踏まえ、多くの企業が中途採用を本格的に再開・強化するでしょう。8月までに採用が充足しなかったポジションに加え、上半期の事業状況を踏まえて新たに発生した人材ニーズへの対応も求められます。
特に、専門性やスキルを備えた即戦力人材の採用難は、引き続き深刻な状況です。
マイナビの「中途採用状況調査2026年版」では、正社員の不足感がある企業は40.1%にのぼりました。不足の内容を見ると、高スキル人材などの「質的な不足」は55.6%と前年から6.7ポイント上昇しています。
引用:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2026年版(2025年実績)」
こうした状況を踏まえると、9月の採用では単純に応募者数を増やすだけでなく、自社が求める人材へ効果的にアプローチすることが重要です。
具体的には、以下のような施策が挙げられます。
- 求人票やスカウト文面の見直し
- ダイレクトリクルーティングによる潜在層へのアプローチ
- 選考工程の短縮
- 面接官間での評価基準の統一
- 採用広報による企業理解の促進
採用要件を明確にした上で、求職者にとって魅力的な情報を早期に提示し、競合他社との差別化を図りましょう。
<求職者の動き>
年内転職を見据えた層が市場に参入
求職者側では、9月から転職活動を本格化させる動きが強まります。お盆期間中に求人情報や採用サイトをチェックして転職先の情報収集を進めていた層に加え、新たに年内転職を意識し始めた層も市場に参入し始めるでしょう。
なお、近年は求職者が転職先を選択する際には、給与や福利厚生といった待遇面だけでなく、仕事内容やキャリアパス、働き方などを含め総合的に転職先を決める傾向が強まっています。
そのため、入社後にどのような仕事を任せるのか、どのようなキャリアを描けるのかまで具体的に伝えることが大切です。求職者が転職によって得られるメリットを明確にすることが、応募・入社意欲の醸成につながるでしょう。
まとめ
9月は、お盆期間によって一時的に落ち着いていた中途採用市場が再び活発化する時期です。企業では下半期の事業計画を踏まえた採用活動が本格化し、求職者も年内転職を見据えて積極的に活動するようになるでしょう。
採用競争が激しくなる中、企業には求人内容の改善や選考スピードの向上に加え、入社後のキャリアや働き方までを含めた魅力訴求が求められます。求職者の動きが活発になるタイミングを逃さないよう、採用要件や選考体制をあらためて見直し、早めにアプローチできる状態を整えておくことが大切です。
9月からの動きを年内採用の成果につなげるためにも、自社の採用課題を整理した上で、必要な施策を着実に進めていきましょう。
コラムを書いたライター紹介

ウマい人事編集部





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