2025年1月求人市場動向


ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします!

2月以降の転職市場活性化に向けた備えが鍵

厚生労働省が令和6年11月末に発表した『一般職業紹介状況(令和6年10月分)』によると、令和6年10月の有効求人倍率は1.25倍であり、前月に比べて0.01ポイント上昇しました。また新規求人倍率は2. 24倍となり、前月に比べて0.02ポイント上昇しました。

引用:厚生労働省『一般職業紹介状況(令和6年10月分)』

例年1月は、新年度が始まる4月に向けて転職活動を開始する新規求職者が増え始める時期です。一方で、企業も次年度の事業活動に向けて採用活動の準備を始めるタイミングです。

企業は、戦略的かつ計画的に採用活動を推進できるよう、転職市場が最も活性化する2月~3月に備え、採用計画の見直しや求人情報公開の準備を進めていきましょう。

<企業の動き>

2月から年度末までの採用競争に備え、早めの動き出しを

株式会社マイナビが実施した『中途採用・転職活動の定点調査(2024年3月)』によると、2024年1月の中途採用実施率は、2023年12月から低減し、企業の採用活動が緩やかになっていることがわかります。2023年1月の中途採用実施率も同様の傾向を示していることから、2025年も例年通り1月は企業の採用活動が一時的に落ち着くでしょう。

引用:株式会社マイナビ『中途採用・転職活動の定点調査(2024年3月)』

引用:株式会社マイナビ『中途採用・転職活動の定点調査(2023年3月)』

一方で、2023年・2024年ともに2月~3月は、採用活動に取り組む企業の数が増加しており、年度末に向けて採用活動が活発化している様子がうかがえます。2025年においても同様の市場動向になると予想されるでしょう。

目標通りに人材を採用したいと考える企業や、昨年末の採用状況が芳しくなかった企業は、採用競合企業の市場参入が増える前の1月から求人情報の掲載や求職者へのアプローチを始めていきましょう。

<求職者の動き>

1月は転職意欲旺盛な求職者が増える時期

1月は、新年度入社に向けて転職活動を開始する求職者や、年末年始の帰省で家族や友人に会い近況を報告し合う中で転職意欲が高まり転職活動に踏み切る求職者が増える時期です。

転職意欲が高い求職者と出会える可能性が期待できる一方で、新年度までの短期間のうちに内定を獲得したいと考える求職者も少なくありません。採用競合企業も増え始めることから、すぐに転職活動を終える求職者も多いと予想されます。そのため、企業は短期間のうちにより多くの求職者と接点を持てるよう、複数の採用チャネルを用意しておきましょう。

株式会社マイナビの調査では、転職活動時に転職サイトを活用した求職者が全体の8割を占めていることがわかりました。

引用:株式会社マイナビ『中途採用・転職活動の定点調査(2024年3月)』

採用手法に迷う場合は、多くの求職者が活用している転職サイトを主軸に採用活動を推進しましょう。また、ダイレクトリクルーティングや転職エージェントなど求める人材にピンポイントでアプローチできる手法を用いるのも1つの方法です。

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