2024年9月求人市場動向


ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします!

9月は転職市場全体の動きが活発化する時期

厚生労働省が令和6年7月末に発表した『一般職業紹介状況(令和6年6月分)』によると、令和6年6月の有効求人倍率は1.23倍であり、前月に比べて0.01ポイント減少しました。また新規求人倍率は2. 26倍となり、前月に比べて0.1ポイント上昇しました。

例年9月は、下半期が始まる10月に向けて企業・求職者ともに活動が活発になる傾向がみられます。企業は求職者の動向に合わせ、スピード感のある採用活動の推進を意識しましょう。

引用:厚生労働省『一般職業紹介状況(令和6年6月分)』

<企業の動き>

9月は、戦略的な求人掲載とスピード感のある内定出しが鍵

9月は企業の採用活動が活発化することから、新たに求人を公開する企業も増えると考えられます。これから求人サイトなどに求人を掲載する企業は、まずは求職者に求人を見てもらえる環境を作り、効果的にアプローチすることが重要と言えるでしょう。例えば、上位表示やスカウト送付などのオプションや機能を活用するのも1つの方法です。

また、9月に入ると、10月入社を目指して複数の企業の選考を並行して進める求職者も増加します。選考が長引くと、先に内定を出した他社に入社を決めてしまうこともあるでしょう。
9月は、応募者が他社に流れてしまわないよう、早めに内定出しをする、応募者からの連絡はすぐに返信するなど、スピード感のある選考や対応を意識することが大切です。

<求職者の動き>

10月入社を目指して転職活動の終局に入る求職者が増加

9月は、10月入社を目指す求職者の転職活動が最終局面に入る時期であり、最終選考を迎える求職者が多くなります。企業は応募者と積極的にコミュニケーションを図り、最終的に自社を選んでもらえるよう入社動機の形成に努めましょう。

ただ、内定にまで至った応募者を放置してしまうと、入社への不安や会社への不満が大きくなり内定辞退に至る懸念もあります。9月は、新卒のインターンシップや下半期に向けた社内人事の調整などで人事担当者が忙しくなる時期のため、社内全体での連携が大切になります。入社後配属される予定の部署に協力を仰ぐなどしながら、内定が決まった応募者に対して入社までしっかりフォローできる体制も整えておきましょう。

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