2026年7月求人市場動向


ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします!

夏賞与・夏季休暇を見据え、採用市場は本格化

厚生労働省が発表した『一般職業紹介状況(令和8年4月分)について』によると、令和8年4月の有効求人倍率は1.18倍と前月と同水準となりました。また、新規求人倍率は2.11倍と前月に比べて0.04ポイント低下しました。

引用:厚生労働省『一般職業紹介状況(令和8年4月分)について』

例年7月は、夏季休暇前の採用活動と賞与支給後の転職活動が重なり、企業・求職者双方ともに動きが活発化する時期です。6月から継続して採用活動を行っている企業に加え、下半期に向けた組織強化や欠員補充を目的として、新たに市場に参入する企業が増加します。
一方で、8月のお盆期間は採用活動や求職者の動きが一時的に鈍化するため、多くの企業は夏季休暇前までに選考を進めたいと考えます。その結果、面接日程の前倒しや選考期間の短縮など、採用スピードを重視する動きが見られるでしょう。

また、求職者側では夏の賞与受給を一つの区切りとして、本格的に転職活動を開始する層が増えます。これまで情報収集に留まっていた層が応募へと行動を移すほか、上半期の業務や評価結果を踏まえて転職を検討し始める人も増えるでしょう。

<企業の動き>

下半期を見据えた採用活動が本格化

7月の企業は、人員計画の見直しによって新たな採用ニーズが発生しやすく、即戦力人材の確保に向けた動きが強まるでしょう。また、夏の賞与支給後は退職者の発生を見込み、欠員補充を目的とした採用も増えます。こうした背景から、求人件数は6月と比較して増加することが予測されます。
企業間の採用競争が激しくなるため、求人掲載だけでは十分な応募数の獲得が難しくなると考えられます。そのため、ダイレクトリクルーティングや社員紹介制度など、必要に応じて求人広告以外の採用手法も積極的に取り入れましょう。

また、複数企業から内定を獲得する求職者が増えるため、選考スピードの向上や候補者との丁寧なコミュニケーションも欠かせません。
採用要件を満たす人材を確実に採用するには、仕事内容やキャリアパスの提示だけでなく、組織の魅力や働く価値を具体的に伝えることが重要です。自社が抱える課題をオープンに開示しつつ、求職者のスキルや経験がどう活きるのかを具体的に伝え、入社動機を醸成することが大切です。

<求職者の動き>

賞与後の転職活動が本格化し応募数が増加

求職者側では、夏の賞与支給を契機に転職活動を本格化させる動きが目立ちます。例年7月は、これまで転職を検討していた層が本格的な転職活動へと移行する時期であり、市場全体の応募数が増加します。

特に、上半期の評価結果や昇進・昇格の状況を踏まえ、自身のキャリア形成に不安や不満を感じた人材が転職を決意するケースは少なくありません。また、賃上げや人材獲得競争に関する報道を受け、自身の市場価値を再確認したいと考える人も増えるでしょう。
さらに、4月の環境変化を受け現職へのミスマッチを感じた若手層や第二新卒層も転職市場へ流入し始めます。入社後に抱いたギャップや将来への不安が転職理由となるケースもあり、環境の改善を目的とした転職活動も増えると考えられます。

企業は求職者の「評価への不満」や「将来への不安」を丁寧に汲み取り、自社が提供できる価値を具体的に提示することがポイントです。単なる条件交渉に終始せず、求職者の人生設計に寄り添ったキャリア提案を行うことで、他社との差別化を図ることができるでしょう。

まとめ

7月は、企業・求職者双方ともに活動が活発化する時期です。
採用を成功させるためには、母集団形成の強化だけでなく、選考スピードの向上や候補者との丁寧なコミュニケーションも欠かせません。下半期に向けた採用活動を優位に進めるためにも、求職者の動向を踏まえた戦略的な採用活動を意識しましょう。

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