2024年11月求人市場動向


ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします!

11月は求職者・企業ともに活動の最終フェーズに突入

厚生労働省が令和610月に発表した『一般職業紹介状況(令和68月分)』によると、令和68月の有効求人倍率は1.23倍であり、前月に比べて0.01ポイント減少しました。また新規求人倍率は2. 32倍となり、前月に比べて0.1ポイント上昇しました。

引用:厚生労働省『一般職業紹介状況(令和68月分)

例年11月は、年内に内定を獲得したいと考える求職者が追い込みをかける時期です。
9月や10月頃から転職活動を開始した求職者の中には、最終選考や内定承諾の段階に差し掛かる人も多くなるでしょう。また、企業側も採用活動の終盤に入る頃かと思います。

選考の最終段階まで残っている応募者を内定承諾までつなげられるよう、積極的に動機付けや関係性の構築に努めましょう。

<企業の動き>

応募者への動機付けとフォローが採用成功の鍵

株式会社マイナビが実施した『中途採用・転職活動の定点調査』では、2023年下半期に正社員が転職活動をした割合は、9月・10月をピークに、11月以降は減少傾向が見られます。

引用:株式会社マイナビ『中途採用・転職活動の定点調査』

また、エン転職が公開している総応募数の推移を示したデータでも9月末をピークに以降は減少傾向が見られます。

これらのデータから、11月以降は期待するほど応募数が増加しない可能性があります。
そのため、企業は今選考段階にある応募者をしっかりつなぎ止め、採用に結び付けられるよう、動機付けとフォローに徹しましょう。

また、この時期に転職活動に取り組む求職者の多くは、年内に内定を獲得しておきたいと考えています。採用スケジュールを調整する、選考が長期化しないプロセスを組むなど、年内に内定を伝えられるよう工夫することも大切です。

<求職者の動き>

求職者の活動は、年末に向けて鈍化傾向に

11月に入ると、求職者の動きはやや鈍化します。
既に内定を得たり最終選考まで進んだりしている求職者の大半は、年内のうちに転職活動を終了するでしょう。

しかし、11月から新たに転職活動を始める求職者も少なからずいます。9月や10月で期待するほど応募が集まらなかった企業は、公開している求人情報や利用している採用手法などに何らかの課題があると考えられます。
母集団形成に向けて再度求人を公開する場合は、公開中の求人情報や採用手法を見直し、年内最後の母集団形成のチャンスを逃さないようにしましょう。

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