3月求人市場動向

ウマい人事編集長より、中途採用市場における企業側、求職者側の動き、それぞれの観点から最新の求人市況感をお届けいたします！

年間の中で、最も企業・求職者が動くタイミング

３月は多くの企業が年度末を迎える時期です。現在の仕事に区切りがつく人も多く、転職意欲は高まりやすいタイミングだと言えるでしょう。そのため、掲載件数（企業の動き）・PV数（求職者数）はともに上昇する傾向にあります。

＜企業の動き＞

年度末の退職者の補充などで、採用活動は活発化

年度末は、定年退職を迎える人なども出るため、企業も人手不足に陥りやすい時期です。新年度の増員や配属に向けて、人事業務は多忙になります。
採用担当者を対象としたアンケートで、約６割が「新卒と中途採用を兼任している」と回答しています。そして約半数の担当者が「採用業務と、他の人事業務を兼任している」と答えています。多くの人事担当者は、広い業務範囲をカバーしているのです。
３月は新卒採用の広報活動開始も重なり、採用担当者の忙しさはピークに達する時期でしょう。

ただ、求職者の意欲も高く、採用市場での競合も多い時期ですから、応募者へのスピーディな対応が求められます。

＜求職者の動き＞

年明けからの転職活動者はラストスパート、さらに新規参入も

冬のボーナスが支給され、年度末を目前に求職者の転職意欲が高まる３月。採用マーケットの掲載件数も多く、転職先を比較検討するにも適した時期です。ただ、求職者としても「できるだけ早く、転職活動を終えたい」という意向があり、実際に転職した人の約４割が３ヵ月以内に転職活動を終えています。３月は、年明けから転職活動を開始した求職者がラストスパートとして活動に注力する時期。また、これから年度末を機に転職活動をはじめる新規の求職者が増える時期でもあります。このようなことから、幅広い層にアピールできるタイミングです。